2004年1月27日よりウェブサイトをオープンしてから、新築・リフォームの個別相談の問い合わせが増えて感謝しています。住宅新築・リフォーム相談会について、お知らせします。
1.家族会議
家族会議と聞くと、深刻で重苦しい印象があるかもしれません。でも、介護建築研究所の「家族会議」とは、新築・リフォームを考えている時期に家族で方向を考えることです。
当社は、注文住宅、介護住宅、マンションリフォームの企画・設計・施工・アフターケアを一貫して推進しています。事務所が池袋ですので、割烹、レストランの店舗改装も少なくありません。ホテルに入居している外資系のテナントからも、時々連絡があります。
ウェブサイトですと、伝統重視の木造和風住宅が実績と判断されやすいのですが、どのような好みも尊重します。大切なのは、どのように仕上げるかではなく家族の合意です。理由は明らかです。家族の合意が、注文住宅の前提になるからです。
どのような生活に改善するかが目的であり、住宅新築・リフォームは、あくまで手段です。「建て替えてみて、初めて気づくことがある」と後悔している方もいると、友人から聞いたことがあります。
初めて会ってから半年ほど過ぎていましたが、あるお客様から静かな口調で、電話がありました。「家族会議を開いてみました。まず、大きな紙(A3サイズ)をテーブルに置きました。この紙の中心に、『住まい』と書いて、できること・できないことにかかわらず、自由に意見を聞いたら十分理解していないのは、私自身でした。これからも3回ほど続けて合意しましたら敷地図を持ち、設計依頼します」と反省していました。
2.テーマ
住宅は、民法・建築基準法・都道府県条例にもとづき、良い状態の街並みを守り、地震・火事などの対策を実施して建てるように定められています。当社では、違反建築については、どのような理由であっても相談の時点で断ります。
家族会議のテ−マですが、法律の制限を前提に「どのようにしたいのか」を語り合ってください。それぞれの部屋、たとえば書斎、キッチン、子供部屋、和室など個別のことではなくて、共通の問題を考えるようにしてください。当社の一級建築士が、必ず、計画している土地を確認するように、お客様も玄関アプローチの方角・外観・延床面積・ガレージの配置など住まい全体のイメージを持ってください。
注意してしてほしいのは、家族会議では、誰が、どのような問題に関して発言しても、 決して批判しないでください。また、最初から「なぜ」と質問しないことが大切です。効 率重視・合理性追求・品質管理の発想を否定しませんが「どのようにしたいのか」と伸び やかに語りあうことが求められています。繰り返すことにより「なぜ」の回答へと、無理 なく進んでいたことを確認できます。家族全員が納得できるようになります。
家族であることに、立場の相違・優劣はありません。同じ屋根の下で楽しく暮らし、幸 福を感じていることが、家族の資格ではないでしょうか。ためらうことなく、遠慮なく語 り合いましょう。
3.判断基準
第1の基準
変化の予測です。4人家族・長女は中学3年生(15歳)、長男が小学校6年生(12歳) の場合、5年後であれば想定しやすいのではないでしょうか。
最近は、社会の変化が激しく、5年後の家族構成と生活の変化を考えると、迷わなくな るのではないでしょうか。本来は10年後なのでしょうが、どうしても「願望」になりが ちですので、5年後の状態から考えてみてください。
第2の基準
生活の空間を表現する言葉には、住宅・住まい・家・マンションなど多くあります。要 約しますと「住宅は暮らしてみて価値を知り住まいづくりには終点はないこと」への自覚 です。アフターケアは、決して誇張ではなく、世代交代するまで、次の建て替えまで続い ていきます。
第3の基準
パソコンのハードディスクのように、住宅知識を記憶している方もいます。耐震構造、 防災、シックハウス対策さらにテレビのリフォーム番組の感想まで話すことに夢中です。 知識とあわせて、毎日、お客様の希望と土地と資金を預かり、実際に住まいづくりを実践 している専門家であれば、親切に、お客様が理解できるまで回答を続けます。実践にもと づいてこそ、真実です。
ところで、当社は住宅展示場に出展していません。ハウスメーカーが、実邸ではなくモ デルホームを展示している条件では、当社の理念にもとづく住まいの価値をお客様に説明 することができないからです。しかし、お客様に対して住宅展示場のモデルホーム見学に 反対したことはありません。
詳しく感想を話さないのですが「3社ほど正直に、住所・氏名・電話番号を来場者アン ケートに書いたら、ひと月ほど熱心な電話連絡と自宅への訪問が続きました」と、あるお客様が話していました。
また、構造・中間・竣工の現場見学会を開催しません。介護建築研究所の品質を伝えるために「見学会を開催してほしい」と依頼されることがあります。ところが当社で建てたお客様は、プライバシーの保護を理由に例外なく断ります。宣伝より、お客様の個人情報保護と信頼を優先しています。
モデルホーム、現場見学会、テレビ番組、新聞・雑誌の記事、広告などは、お客様の住まいを考えるデータです。意志統一の判断基準ではありません。繰り返しますが、家族全員で住まいを語リ合うこと、喜びをわかちあう家族の生活を目的として選択してください。
人生において住宅新築を計画する時期は、輝しく晴れやかな日々です。介護建築研究所は、かけがえのない家族の絆をつつみ感じる住まいを実現するために、向上から成熟のライフステージ転換に配慮する観点から提案し、お客様自身による問題解決に協力します。
申し込み:電話で受け付けております。 03-3971-6712
開催日時:お問い合わせください。
内 容:家族で対立しない相続の方法
介護と生活に対応する住まい方改善
遊休地の有効活用と効果
借地での建て替え新築の問題と教訓
その他要望を尊重し相談前に確認しています
会 場:介護建築研究所4階コミュニティールーム(東京都豊島区南池袋2丁目4番1号)
○アドバイザー:東京介護建築士の会(介護建築アカデミー講師2人・一級建築士5人)